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ポケベルが携帯電話に代わり、1990年代からインターネットが爆発的に普及。そしてスマートフォンの登場で、誰もが、いつも誰かとつながっているSNS社会が到来した。平成の移り変わりは、メディアにとって激変の時代でもあった。
出版業界も大きく変わった。それまで右肩上がりの成長を続けてきた書籍と雑誌の売り上げは、1996(平成7)年をピークに減少に転じる。出版科学研究所(東京)の調査では、2018(平成30)年の出版物の推定販売金額は1兆2800億円で、1996年の半分を下回る見通しだ。
ただ、雑誌や漫画本の売り上げが激減しているのに対し、書籍はピーク時の7割程度で推移している。今年も前年比3%減の約6900億円前後の売り上げとなる見通しだ。
平成で最も売れた本は、1999年(平成11)年に発売された「ハリー・ポッターと賢者の石」(静山社)。発行部数は500万部を超えた。
ハリーポッターは、続刊でもミリオンセラーを連発し、あまりにも部数が大きいことから、「おばけタイトル」とも呼ばれたほどだ。書店はハリーポッター景気にわく一方、発注のし過ぎで在庫を抱えてしまい、頭を悩ませる店員も多かった。日本中が魔法にかかったかのような売れ行きだった。
そのほかでは、1999(平成11)年の乙武洋匡「五体不満足」(講談社)、2003(平成15)年の「バカの壁」(新潮新書)が400万部超えを記録。300万部超えは、1995年の春山茂雄「脳内革命」(サンマーク出版)、2000(平成12)年のスペンサー・ジョン「チーズはどこへ消えた?」、
2001(平成13)年の片山恭一「世界の中心で、愛を叫ぶ」(小学館)、2006(平成18)年の坂東眞理子「女性の品格」(PHP研究所)、最近では、2015(平成27)年1位の又吉直樹「火花」がトリプルミリオンを達成した。
又吉と同じお笑い芸人が書いた松本人志の「遺書」とは違って、「火花」は芥川賞も受賞した本格的な文学作品。2011(平成23)年に俳優の水嶋ヒロが「齋藤智裕」の名前で執筆した「KAGEROU」がポプラ社小説大賞を受賞。同年7位のベストセラーになった。タレントから小説やエッセイを執筆、それが賞を受賞した後にベストセラーになるというのは、ヒット作品の方程式になっている。
最近では、本の売れ方も変わってきている。特に、影響力を強めているのが2004年に新設された本屋大賞だ。
ここ3年でも、本屋大賞を受賞した宮下奈緒の「羊と鋼の森」が2016(平成28)年に8位、恩田陸「蜂蜜と遠雷」が2017(平成29)年の2位、辻村深月「かがみの狐城」が2018(平成30)年の12位になった。
情報があふれるなかでヒット作の変遷も激しいが、絵本は一度ヒットすると安定した部数が売れる。そのなかでも驚異的な売れ行きなのが、かがくいひろし「だるまさんが」(ブロンズ新社)シリーズ。いまや幼児向け絵本の定番として定着し、2014(平成26)年から2018(平成30)年まで19位、15位、17位、19位、19位と5年連続のトップ20入りを記録している。
一方で、SNS全盛時代ならではのヒットもある。技術評論社からの「古生物のサイズが実感できる! リアルサイズ古生物図鑑 古生代編」(土屋健・著、群馬県立自然史博物館 ・監修)は定価が3456円にもかかわらず、サイズ感を直感できるように編集が工夫されていることがSNSで話題となり、発行部数は6万部を超えた。SNS時代ならではのヒット作だ。
「200万部を超えるヒットとなった『君の膵臓をたべたい』(双葉社)も、小説投稿サイトに投稿されたものが話題になって書籍化されたものでした。ベストセラーの生まれ方も多様化しています」(川瀬氏)
平成も残りわずか。次の時代にはどんなベストセラーが生まれ、どのように世相を彩るのだろうか。(AERA dot.編集部・西岡千史)
1/5(土) 8:00配信AERA 全文
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190104-00000027-sasahi-ind&p=1
だから内容がわからない。
今の松本では書けない尖った落書文章だわ
今考えると親から見てすげー可愛い子だったろうなって思う
ひとつヒットすると二匹目のドジョウ狙いがお約束
フジテレビヤングシナリオ大賞ってコンクールの今回の優秀賞がそんな作風だったなw
あんなのでも影響受けてる作家はいると思う
この手のベストセラーランキングでは文庫は別枠かと
引用元:【文芸】<平成出版史>松本人志、乙武洋匡…時代を彩った“異色”のベストセラーたち…最も売れた本は「ハリー・ポッターと賢者の石」